WBSは、Work Breakdown Structure の略で、プロジェクト管理手段の一つ。
Work Breakdown Structureは直訳で「作業を分解した構成図」となり、そのまま作業分解構成図、WBS図とも呼称される。

プロジェクトにおいて必要な工程を「ワークパッケージ」と呼ばれる最小単位まで細分化し、階層構造にて記す事で全体の仕事量の把握・進捗管理が行える。
特に様々な技術と工程が関与するIT業界にて使用されることが多く、クライアントに対して作業順序や費用対効果を示すことにも利用される。
作業を細かく記すことでやり忘れを防止し、そこに担当者を割り振ることで同時進行の可否や全体の完成までの必要期間が明確になる。このようにプロジェクトの全体を明示し管理するために作成される階層図である。
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトを成功させるための活動全般を指す。プロジェクト管理とも呼ばれる。

ここでの「プロジェクト」とは、目標があり、期限が存在し、複数の工程・人で成り立つ等の特徴をもつものである。
システム開発分野等で、多くはプロジェクトマネージャーというタスクを管理する人物を中心に複数人での作業の際に行われる。
従来はQCD(品質・コスト・納期)の考え方に基づいた活動のひとつとして考えられてきたが、近年独立した概念として認識された。
時間・予算の制限の下、資源を最大限活用しクライアントが満足する状態が目標とされ、組織として無駄なく有効に活動できるよう、企画からタスクの割り振り、進捗・品質・リスク管理などをコントロールすること全般を示す。
フレームワーク(framework)とは、枠組みともいえる機能の集合体のこと。

プログラミングにおいて、よく使用される機能を集めて簡易的に利用できるようにする機能群。
フレームワークを土台として利用することによって少ないコードで汎用的な表現や機能を作成できるので、生産性が高まり開発が効率化・コードに統一感を持たせることができる。
利用には言語に加えてフレームワーク自体の利用方法を習得する必要がある。

有名なフレームワークにはRubyで使用するRuby on RailsやCSSフレームワークのBootstrapが存在する。
ドキュメントとは一般的には資料全般を指す。特にコンピュータ上で作成した電子的な文章の意味を持つ。
主に表計算ソフトやワープロソフトで作成したPDFファイルや文章であることが多い。

また、開発現場においては設計書、計画書、提案書やユーザーマニュアル等を指す。
これらは多くの場合プログラムと同じく納品物とされ、そのプログラムの正しい仕様や本来の動作を示すものとなる。
改修やバグ発生時など後々のシステム運用に際して重要な役割をもつ資料だといえる。
コーディング(coding)とはプログラミング言語でコンピュータが理解しうるソースコードを記述することである。

設計書やアイデア等を基に、コンピュータが動作するよう指示をしていく作業であるといえる。プログラムの作成だけではなく、Webサイトの作成等も含まれる。

プログラミングと同義に扱われることも多いが、厳密に分けるとプログラミングはプログラムの作成を目的に設計やデバック等の作業全体を指す事に対し、コーディングはその中のソースコードを記述していく工程を意味する。
Webシステムとは、インターネットを介して様々なデバイスから利用できるサービスである。

システムには仕組みや体系といった意味合いがあり、特にIT関連では複数の型が存在する。
従来においてメジャーであったシステムには「クライアントサーバ型」「スタンドアロン型」等があげられる。これらはクライアントの端末上で動くものが主であるが、対してWebシステムはインターネット上で動くのでネット環境が利用できれば様々な端末・場所で利用できる。

Webシステムには数多くの種類がある。
例えば、ECサイト、ネットオークションなどが一例である。ユーザーは自分の端末で場所を選ばずアクセスし、商品を検索し、時には情報を保存し、決済をインターネット上で済ますことができる。
またGoogleドライブなどのデータを保存できるサービス、FacebookなどのSNSもWebシステムである。
このようにWebシステムは現代において必要不可欠なものだといえる。