トランザクション

トランザクション(transaction)とは、コンピュータにおいて切り離しのできない複数の情報の単位のこと。

主にデーターベースに対して複数の情報更新や処理を行う場合、一連の流れをセットとして取扱う処理を「トランザクション処理」という。たとえば決済の処理では申し込み・申し込み確定処理・決済処理などが一連の流れとして行われ、このうちどれかが欠けてしまってはいけない。このような不可分な一連の処理を指す。
トランザクション処理にはその信頼性を保証するために「ACID(アシッド)特性」と呼ばれる備えるべき特性が4つ定められている。

1.Atomicity(原子性)…一連の処理の実行は全て行われるか全く行われないかの二択であることを保証する特性。途中で中断した場合、それは全て実行されなかったことになる。

2.Consistency(一貫性)…処理の開始前後の整合性を満たすことを保証する。処理によって整合性が保たれない・矛盾が生じるトランザクション処理は中断される。

3.Isolation(独立性)…トランザクション処理の中の過程が隠ぺいされる特性。

4.Durability(永続性)…完了したトランザクション処理は永続的で結果が失われないことを保証する。システムに異常があった場合ログを用いて異常発生前まで復旧する。

また、処理を行う複数の情報はひとまとめに「トランザクション・ファイル」とよばれる。